概要
今回は、専門知識を身に付ける方法についてお話しします。
英語自体が専門知識だと考えてしまいがちですが、翻訳者は全員英語ができるので、英語ができるからといって仕事が依頼されることはありません。翻訳を仕事にするなら、専門知識を身に付けることは必須事項です。
私の場合は、IT(ハードウェア、ソフトウェア)、通信技術、半導体、機械を専門としています。
翻訳者には、もともと専門知識を持っていて英語を勉強した人と、英語が得意で後から専門知識を身に付けた人がいます。現場経験が必要な高度に専門的なことについては、専門家出身の翻訳者にはかないませんが、英語畑出身でも専門知識を身に付けて翻訳の仕事をすることは十分にできます。
実際に、私も最初は専門知識は何も持っていませんでした。翻訳をするために、本を読んだり通信講座を受けたりして勉強した知識ばかりです。また、仕事をしているうちに、知識がどんどん蓄積されていくので、さらに難しい仕事もできるようになっていきます。
翻訳の勉強をしながら、同時に専門分野の勉強をするのは大変なので、しばらくの間は、翻訳の勉強に集中するか、専門分野は軽く本を読むだけでもいいと思います。
でも、どんな分野に参入するべきか、ということは、今から考え始めてください。