助詞の使い方って言われても、「助詞って何だっけ?」と思うかもしれませんね。
私の記憶の限りでは、助詞については小学低学年のときに少し練習しただけで、後はまったく学んだ記憶がありません。
助詞というのは、子供のときに習った「てにをは」のことで、言葉に意味を肉付けする役割を果たします。
たとえば、
ミヤギさん( )ダニエルさん( )叱る
という文では、
ミヤギさんとダニエルさんが叱る。
ミヤギさんがダニエルさんを叱る。
ミヤギさんをダニエルさんが叱る。
のように( )に何を入れるかで意味が違ってきます。
この( )に入れるものが助詞です。
ものすごく大切な言葉なのに、何となく使っているのではないでしょうか?
翻訳講座で添削をしていてよく見かけるのは、「が」と「の」を近くに置きすぎることです。
たとえば、
私が先生が書いた英文を読んだ。
だと、「私が先生が」のように「が」がすぐ近くに2つ出てくるために、「私が」と「先生が」のどちらが主語なのか一瞬わからなくなります。
私が、先生が書いた英文を読んだ。
先生が書いた英文を私が読んだ。
など少し工夫すれば解決しますが、普段から意識していないので「~が~が」のような書き方をしてしまうのですね。
「の」について例を紹介すると、
私の父の車の後部座席の足下に傘が落ちていた。
という文では、「の」が4つも近くにあります。
さすがに4つ並べる人は滅多にいませんが、3つくらい「の」を並べる人はけっこういます。
「の」と「の」の距離が離れていたら3つでも違和感はありませんが、近くにあると稚拙な感じがします。
こうした助詞の使い方は、普段から文章を読むときに助詞を意識しているだけでも、かなり上達します。
また、Googleで「日本語 助詞 使い方」などと検索すると、わかりやすく説明しているウェブサイトが見つかります。
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