全講座を終了し、これまでのテキストと講評を読み返しながら第1回の課題に取り組んでいます。
そこで気がついたのが表題の件です。
第13回添削課題(RFIDの回)で次のような講評をいただきました。
> ★訳文に使う表現は、できるだけ簡単な表現を選びます。
たとえば、「できる」と「可能」なら「できる」のほうが簡単な表現です。
また、「able to」=「できる」、「possible」=「可能」など訳し分けをすることもできます。
当然「can」もありますし、「may」も近いニュアンスを持っていると私は思います。
その他にも「must」と「have to」、「company」と「business」など思いつきます。
このような類義語はどちらがカジュアルな表現だとかどう判断したらよいでしょうか。
今は英英辞典で違いを探しています。
訳し分けは文書全体の雰囲気から決めるものでしょうか。
もし参考になる本などありましたら併せて教えていただけたら幸いです。
こんにちは。戸田です。
類義語の意味は、ネイティブにとってはそれぞれニュアンスが違うと思います。
しかし、実務翻訳で日本語に訳すときは、それほど気にせずに訳しても大丈夫です。
辞書に載っている訳語から、文脈に合った訳を選んでください。
ただし、できるだけ訳語を統一した方がいいです。
たとえば、「can」を「~することができる」、「~できる」、「~が可能だ」のように、さまざまに訳すのではなく、「~できる」に統一するという具合です。
また、「company」を「会社」、「business」を「事業」と訳すなら、その文章の中ではずっとこの訳を使います。
もちろん、機械的に訳語を統一するのではなく、その言葉が使われている状況によって適切な訳語を選んでください。