無料で提供している超短期翻訳講座の読者から、日本語の文章力の鍛え方について質問が届きました。
本日の翻訳講座を読みながら日本語の学び方を考えていました。
私は、日本の批評の神様こと小林秀雄の文章を手を使って書き写しています。
小林の文章は無駄がない分、読み手が想像する余地がある気がしており、書き写して日本語を学ぶのには、もう少し柔らかい新聞のコラム辺りがいいのかもしれないなぁと思っています。
戸田様は、どのように日本語の文章力を鍛えられているのか、お教え頂きたくメールを差し上げました。
翻訳のために日本語の文章力を鍛えるには、手本になる文章を手書きで写すのが一番だと考えています。
手本にするのは自分の専門分野の文章です。
具体的には、装置のマニュアルを翻訳したいなら、装置のマニュアルを手本にする、マーケティングの文章を翻訳したいなら、マーケティングの文章を手本にする、という具合です。
そうした文章はネットで検索すると見つかります。
専門分野が決まっていない場合は、とりあえず新聞でもかまいません。
翻訳の仕事のために文章力を鍛えるなら、新聞の文章のように、あまり個性のない文章を手本にするのがいいからです。
実務翻訳で求められるのは心を動かされる文章や個性的な文章ではなく、誰が読んでも同じ意味に理解できるわかりやすい文章です。
そうした文章を見つけて手本にしてください。
なお、小林秀雄さんについては、私は何も知らないのでコメントできません。
P.S.
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