第11回添削課題以来、戸田様が添削の際に指摘してくださった、無生物主語を用いずにより日本語的に訳すことを心がけてきました。しかし、意外と難しく、いつも多くの時間をかけてしまいます。

今回の第13回添削課題の訳例で、戸田様も幾つか無生物主語を使用しておられました。無生物主語を使用しなければならない場合もあることは、以前に戸田様がおっしゃっておられましたから、違和感はありません。ただ、その見極めがわかりません。

ぜひ、無生物主語の是非の見分け方、並びに無生物主語を避けて翻訳する技術を磨くためどんなことができるかを教えてください。

 

無生物主語を使うかどうかを判断するための特別な決まりはありません。

ただ、読みやすさを重視する文章では、無生物主語をできるだけ避けた方がいいですね。また、IT翻訳など技術的な文書では、無生物主語を避けるのが困難なことが多くあります。

その都度、文章の性質を考慮して、どう訳すべきかを判断する必要があります。

「無生物主語を避けて翻訳する技術を磨くためどんなことができるか」ですが、無生物主語を避ける練習テキストのようなものがあるわけではないので、翻訳するときに無生物主語を避けるにはどうするかをその都度考えることになります。