翻訳講座の受講生さんから、翻訳ソフトについて質問があったので回答しました。
翻訳をするのに、かなり長い時間がかかっています。
単語がわからないということもありますが、単語がわかっても、訳語を見つける検索に時間がかかってしまうからです。
以前はtextraをよく利用していたので、多少作業時間が短縮されたと思いますが、先生がネット上の翻訳ソフトは決して使ってはいけないと言われましたので、今はひたすら辞書やネットで調べまくってます。
時間短縮のために、市販の翻訳ソフトの購入も検討し始めましたが、今の段階では必要ないでしょうか?
また、購入するとしたら、どのレベルのものを購入したらよいですか?
アドバイスお願いします。
翻訳ソフトを使うべきか?
この質問に以下のとおりお答えしました。
単語がわからないということもありますが、単語がわかっても、訳語を見つける検索に時間がかかってしまうからです。
適切な訳語を見つけるスキルは、翻訳者にとって最重要スキルの1つです。
この作業は翻訳ソフトにはムリですので、普段の練習を通じて身に付けてください。
今は、翻訳スキルそのものを伸ばすために、翻訳ソフトを使わずに、手作業で翻訳する練習に集中するべきです。
翻訳スキルが伸びてくれば、自主課題くらいの分量であれば、Wordに手入力しても1日もかけずに訳せるようになります。
練習していれば自然とスピードアップして時間短縮できるようになります。
アドバイスお願いします。
私はThe翻訳のプロフェッショナルエディション特許翻訳用を使っていましたが、もう販売されていないと思います。
翻訳の仕事で使うならプロ向けの翻訳ソフトが必要ですが、かなり値段が高いです。
また、翻訳ソフトを使う練習がかなり必要になります。
今は翻訳の勉強に集中するために、翻訳ソフトは使わない方がいいです。
ちなみに、英語ができない人は、翻訳ソフトを翻訳のために使いますが、翻訳者にとって、翻訳ソフトは翻訳するためのソフトではありません。
翻訳は自分の頭の中で行います。
翻訳ソフトは、文字を入力する手間を省いたり、表現を統一するための支援として使います。
もちろん、適切な訳語を選ぶのも翻訳ソフトではなく自分の頭です。
Google翻訳などのオンライン翻訳ソフトは、外国語のウェブサイトなどを読むのには便利ですが、翻訳の仕事では絶対に使ってはいけません。
なぜなら、オンライン翻訳ソフトに入力した文章は、そのオンライン翻訳ソフトを運営する会社に送られるからです。
つまり、翻訳の依頼主から託された大切な情報を第三者に渡すことになります。
機密保持の観点から許されることではありません。
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