翻訳講座への参加を検討している人から、質問メールが届いたので共有します。

この方は、新人の翻訳者に本当に仕事が回ってくるのか心配されているようです。

翻訳会社には多くの翻訳者の方が登録されていることと思います。
そういった中で、新人で能力や知識に乏しい者にも仕事が回ってくるというのは、どのような仕組み、背景からなのでしょうか。

翻訳会社の事情はさまざまです。

たとえば、

  • 新しい取引先が増えて翻訳者を増やす必要ができた
  • 十分なスキルを持っている翻訳者が足りない
  • いつも依頼している翻訳者が忙しいために別の人に依頼する必要がある
  • いつも依頼している翻訳者が引退した
  • 大型案件を受注したので翻訳者を増やす必要がある
  • これまでは取り扱っていなかった分野に進出するために、その分野に詳しい翻訳者がほしい

などなど、パッと思いつくものをあげてもこれくらいは出てきます。

ほかにも事情はあると思いますが、とにかく新人にも仕事の依頼があります。

もし新人の入り込む余地がないなら、数十年前から新人翻訳者は一切誕生していないはずです。

すでに翻訳者がおおぜいいるから新人の入り込む余地はないなんてことはありません。

なお、能力や知識が乏しい人ではトライアルに合格できません。

トライアルに合格したということは、翻訳会社が求める能力・知識の最低基準を満たしているということになります。

翻訳会社に登録したものの、一向に仕事が入ってこないという状況を危惧しております。

登録する翻訳会社が1社だけだと、なかなか仕事の依頼が来ない可能制はあります。

でも、いくつかの翻訳会社のトライアルに合格したら、やがて必ず依頼がやってきます。

私の場合は、最初にトライアルを受けた会社からは、3か月ほど過ぎてから初仕事の依頼がありました。

そうかと思うと、トライアルに合格したとたんに仕事の依頼があった翻訳会社もあります。