「and」と「or」の訳し方

「および」、「または」を正しく使う

日本語で複数の名詞を連ねて書くときには、「および」、「ならびに」、「または」、「あるいは」、「もしくは」、「や」、などを使います。

 

たとえば、

 

部品A、部品B、部品C、および部品Dを本体に取り付ける。

 

部品A、部品B、部品C、または部品Dを本体から取り外す。

 

のような場合です。

 

このような場合に、どのように「および」などを使うかは学校では教えてくれませんので、ほとんどの人が自分のルールで使っています。

 

気楽に読むタイプの文章や、誰でも理解できるような簡単な文章を書く場合は、それでもかまいませんが、少し難しい技術書や法律文書を書く場合は、これらを正しく使わなければ読み手が誤解する可能性があります。

 

「および」の使い方

 

「および」は、結合される語が同じ種類だったり、同じレベルだったりする場合に使います。

 

結合される語が同じ種類だったり、同じレベルだったりする場合には、「ならびに」は
使いません。

 

たとえば、「装置Aおよび装置B」のように2つの単語を「および」でつなげた場合は、以下の図に示すように装置Aと装置Bは同レベルの関係という意味になります。

 

および

 

また、同じ種類や同じレベルの語を2以上並べるときは、「、」を使って列記して、最後の単語の前に「および」を書きます。

 

たとえば、「装置A、装置B、装置C、装置D、および装置E」の場合、以下のように、すべての装置が同じレベルという意味です。

 

および2

 

もう一つ例を挙げます。「受信装置123および456」と書いた場合、「受信装置123」と「受信装置456」は同じレベルにあると考えられます。

 

「ならびに」の使い方

 

結合する語の種類が違っていたり、別のレベルのものだったりする場合は、「ならびに」を使います。

 

「部品Aおよび部品Bならびに装置E」の場合、以下のような意味になります。

 

ならびに

 

たとえば、「受信装置123および456ならびに送信装置789」の場合、受信装置123と受信装置456とが一括りと考えられます。

 

また、「部品Aおよび部品Bならびに装置Eおよび装置F」の場合は、以下のような意味になります。

 

ならびに2

 

たとえば、「受信装置123および456ならびに送信装置123および456」の場合、受信装置123と456とが一括り、送信装置123と456とが一括りと考えられます。

 

結合される語が3段階以上になる場合は、一番小さな結合に「および」を使い、それ以上の段階には「並びに」を使います。

 

「部品Aおよび部品Bならびに装置Cならびに液体D」の場合、以下のような意味になります。

 

ならびに3

 

例として、「装置123および456ならびに送信機123ならびに制御装置123」を紹介します。

 

この場合、「装置123および装置456」、「送信機123」、「制御装置123」というように大きく3つのグループに分類されます。

 

「または」の訳しかた

 

「または」は、結合される語が同じ種類だったり同レベルだったりする場合に使います。

 

結合される語が同じ種類だったり、同じレベルだったりする場合には、「もしくは」や
「あるいは」などは使いません。

 

たとえば、「装置Aまたは装置B」の場合、以下のような意味になります。

 

または

 

また、同じ種類の語を2以上並べるときは、「、」を使って語を列記して、最後の語の前に「または」を付けます。

 

「部品A、部品B、部品C、または部品D」の場合、以下の図に示すように、これらの部品のいずれか1つという意味になります。

 

または2

 

「もしくは」の使い方

 

連結される語の種類が違っていたり、別のレベルだったりする場合は、小さい選択的接続に「もしくは」を使い、大きな選択的接続に「または」を使います。

 

「液体Aもしくは液体BまたはオイルC」は、以下のような関係になります。

 

または3

 

つまり、「液体Aもしくは液体BまたはオイルCを注入する」と言った場合、液体Aと液体Bのいずれか一方、またはオイルを注入するという意味になります。

 

同様に、「液体A、液体B、もしくは液体CまたはオイルDもしくはオイルEを注入する」と言った場合、液体A、B、Cのいずれか1つ、またはオイルDかEのいずれか1つを注入するという意味になります。

 

または4

 

結合される語が3段階以上になる場合は、一番大きな選択には「または」を使い、それ以下の段階には「もしくは」を使います。

 

もしくは

 

法的な文書を作成する立場にある人だけでなく、社内で使用する文書を作成する方も、ルールに従って文章を書いていただければ誤解・誤訳は激減させることができます。

 

もちろん、他の人がこのルールを知らなければ意味がありません。

 

プロの翻訳者であればこのルールを知っていますが、ほとんどの人は知りませんので、作成した文書を目にする人にこのルールを伝える必要があります。

 

以下のサイトも参考に読んでおいてください。

 

http://adminn.fc2web.com/houmu/kisoyougo/kisoyougo.html

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