翻訳の求人、未経験でも翻訳の仕事はできるのか?
ツイートこのコンテンツは、10年以上の経験を持つ現役のプロ翻訳者であるアキラが、翻訳の仕事についてきるだけ分かりやすく説明するメディアです。
「翻訳の求人を見ると、3年以上の経験が必要って書いてあります。未経験では無理なんですか?」
在宅翻訳者になるために勉強をしている人や、翻訳会社のトライアルを受けようとしている人から、このような質問がよくあります。
確かに、翻訳会社の求人欄を見ると、「未経験不可」、「3年以上の経験がある人に限る」のような記載が見られます。
本当に、翻訳経験が3年以上ある人でなければ、翻訳者にはなれないのでしょうか?
翻訳の求人、未経験でも翻訳の仕事はできるのか?
翻訳会社のウェブサイトや通訳翻訳ジャーナルなどで翻訳の求人欄を見ると、「未経験の人はお断り」という意味の記載が見られます。
未経験の人は翻訳の仕事ができないなら、いったいどうやって翻訳に仕事を始めたらいいのでしょうか?
これから翻訳の仕事を始めようという人が、必ず悩むことになる問題です。
でも、未経験の人は翻訳の仕事ができないかというと、そんなことはありません。
未経験でも翻訳の仕事を始めることはできます。
私も未経験から始めましたし、私が翻訳を指導した人たちも未経験からトライアルに合格して、翻訳の仕事を始めた人は大勢います。
未経験者が翻訳の仕事を始めるには?
翻訳会社の求人で未経験者を受け付けていないのは、即戦力になる翻訳者を求めているからです。
ほとんどの翻訳会社には、翻訳の実務経験のない人を一人前の翻訳者に育てている余裕はありません。
でも、翻訳会社によっては、未経験の人でも受け付けてくれる会社があります。
最初は、そういう未経験でも受け付けている翻訳会社にトライアルを申し込み、仕事を受注して実績を積んでいきます。
そして、何年かの実績を積んでから、3年以上、5年以上などの経験を要求する翻訳会社のトライアルを受けます。
多くの翻訳会社の求人に、未経験者はお断りという記載があるため、多くの人は「自分は翻訳者になる資格がない」と諦めてしまいます。
でも、誰でも最初は未経験から始めるしかありませんので、諦めずに頑張ってください。
未経験でもOKの求人に申し込む前にするべきこと
英語力に少し自信のある人の中には、「翻訳くらい自分にもできるはず」と思い込んでしまう人がいます。
でも、翻訳の仕事は、英語が得意だからできるというものではありません。
翻訳の仕事をするには、以下の3つのスキルが必要です。
- 英語力
- 日本語力
- 翻訳スキル
そして、翻訳スキルの一部として、専門分野の知識と調査能力が必要です。
英語力だけではダメなんですね。
翻訳の求人に、「未経験可」と書かれていても、本当にまったくの翻訳未経験でできる仕事ではありません。
だから、翻訳の仕事をするには、まずは翻訳を専門に学べる学校や通信講座で勉強しましょう。
プロの翻訳者から、翻訳に必要なスキルを教えてもらい、基本的な翻訳スキルを身に付けてから翻訳会社の求人に応募してトライアルを受けましょう。
十分な翻訳スキルを持たないままトライアルを受けても合格することはできません。
また、ほとんどの翻訳会社は、トライアルを1度受けたら、もう一度受けるまでに1年程度の期間を空ける必要があります。
そうなると、デタラメにトライアルを受けていると、実力を付けた後で受けられる翻訳会社がなくなってしまいます。
だから、最初に翻訳講座で勉強して実力を付けてから、翻訳会社のトライアルに挑戦することが必要です。