翻訳家になるのに資格は必要か?
ツイートこのコンテンツは、10年以上の経験を持つ現役のプロ翻訳者であるアキラが、翻訳の仕事についてきるだけ分かりやすく説明するメディアです。
「翻訳家になりたいけど、資格がいるのかな?」
「TOEICは何点くらいあればいいんだろう?」
と悩んでいませんか?
主婦や会社員の副業として在宅でできるので、翻訳の仕事は人気があります。
パソコンがあれば仕事を始められるということもあって、「私も翻訳の仕事をしてみたい」と考える人は増えているようです。
でも、翻訳家の仕事に興味はあるけれど、資格を持っていないために二の足を踏んでいる方が多いようです。
そこで、この記事では以下についてお話しします。
- 翻訳家になるのに資格は必要なのか
- TOEICは何点くらい取ればいいのか
翻訳の仕事をしたいけど、資格試験を受けるべきかどうか悩んでいる場合は参考にしてください。
翻訳家になるのに資格は必要か?
インターネットで「翻訳 資格」と検索すると、たくさんの資格試験が見つかります。
翻訳家になるには、こういった翻訳の資格が必要なのでしょうか?
結論を言いますと、翻訳家になるのに資格を持っている必要はありません。
翻訳の仕事は、翻訳会社などの企業と翻訳者が契約を結び、企業から仕事を受注するという形で行われます。
企業と契約を結ぶときには、「トライアル」という翻訳スキルを調べるための試験が与えられます。
このトライアルに合格すれば、翻訳家として企業と契約を結ぶことができます。
翻訳会社などの企業からすれば、「自社のトライアルに受かった人材であれば、十分な翻訳スキルを持っている」と判断できるため、翻訳資格の有無は関係ありません。
私自身、翻訳の資格がなくても10年以上、翻訳の仕事を継続して受注できています。
また、私が翻訳を指導した生徒も、資格がなくてもトライアルに合格して仕事を獲得できています。
ですので、翻訳の仕事をするのに資格は必須ではないと言えます。
「それじゃあ、翻訳の資格試験って受けるだけ無駄なの?」
という疑問が出てくるかもしれませんね。
でも、今、翻訳家になるために勉強している方は、翻訳の資格試験を受けても損はありません。
なぜなら、
- 資格試験という目標を持つことで勉強に力が入る。
- 自分の実力を客観的に評価してもらえる。
- 翻訳会社などに営業するときに、客観的な実力を知らせることができる。
からです。
ですので、翻訳家の資格試験は、必須ではないけれど受けた方が有利になる可能性があります。
TOEICは何点くらい取ればいいか?
翻訳家を目指す方からよく聞かれる質問に、「TOEICスコアは何点くらい必要ですか?」というものがあります。
この質問には、
「翻訳には、どれくらいの英語力が必要なのか?」
「翻訳の仕事をするには、TOEICで高得点を取ることが必須なの?」
という2つの意味が含まれていると思います。
しかし、翻訳の仕事を始めるのにTOEICは必須ではありません。
翻訳の仕事を始める上でTOEICスコアを見せる機会があるのは、翻訳会社のトライアルに申し込むときだけです。
しかし、TOEICスコアを提示しなくてもトライアルは受けることができます。
トライアルを受けるときにTOEICスコアを求める会社もあるかもしれませんが、今までのところ「TOEICスコアを提示しなかったから断られた」という話は聞いたことがありません。
TOEICスコアに関係なくトライアルを受けてもらって、自社の基準で採用・不採用を決定している企業が多いものと思われます。
でも、もし
「じゃあ、TOEICの点数は低くてもいいんですね」
と考えられたら早合点です。
TOEICには、文法力、リーディング力、リスニング力が問われます。
翻訳の仕事では、リスニング力は不要です。
でも、優れた文法力とリーディング力が求められます。
ですので、「翻訳にTOEICは必須ではないが、翻訳ができる人は高いTOEICスコアを取ることができる」傾向にあります。
無駄な勉強をせずに翻訳の仕事を始めるスキルを身に付けるには
翻訳の仕事を最短で始めるためには、翻訳に必要なことだけに限定して勉強することが必要です。
たとえば、翻訳の仕事をしたいのにリスニングの練習をしても無駄になります。
「でも、何を勉強すればよくて、何を勉強する必要がないか分からない・・・」
ですよね。
どのような勉強をすれば、無駄なく最短で翻訳の仕事を始められるのか、詳しい方法については、以下の翻訳講座で学ぶことができます。