ウェブ翻訳の影響で仕事は減っていませんか?
ツイートこのコンテンツは、10年以上の経験を持つ現役のプロ翻訳者であるアキラが、翻訳の仕事についてきるだけ分かりやすく説明するメディアです。
今回は、無料で受講できる超短期翻訳講座の受講生さんから質問をいただいたので回答しました。
今はWebでも翻訳サイトがあり、ざっくりとでも意味を理解することが簡単になってきたりしています。
そういった中、翻訳のお仕事の量自体が少なくなってきている等なにか変化を感じられることはありますでしょうか。
現場で活躍されている先生のご意見をお聞かせいただけると幸いです。
こんにちは。戸田です。
メールをありがとうございます。
翻訳の仕事が減っているということはまったくありません。
現在、翻訳者は大きく2種類に分かれています。
1つは、ランサーズなどクラウドソーシングサイトで小さな仕事をときどき受注するだけの素人翻訳者です。
もう1つは、企業と契約を結んで大き目の仕事を継続的に受注するプロ翻訳者です。
素人翻訳者は、英語力、翻訳スキル、専門知識において十分なスキルを持っていないため、条件が悪い単発の仕事を受注するしかありません。
また、仕事の質が低いので、継続的に受注するのが困難です。
(腕のいい翻訳者も一部いますが)
それに対して、プロ翻訳者はしっかりしたスキルを持っているので、取引先から継続的に仕事を受注することができます。
ウェブ翻訳などの発展によって素人翻訳者の仕事は減っているかもしれません。
「意味が伝わればいい」という程度の翻訳なら無料のウェブ翻訳で十分だからです。
でも、大切な取引先とやり取りする文書や出版するような文書は、高い品質が求められるため人間が翻訳する必要があります。
将来的に人間と同じレベルの人工知能が実用化すれば翻訳の仕事はなくなるものと思います。
(そのときには、翻訳だけでなく事務系の仕事はほぼなくなるはずです)
でも、現状ではまだ翻訳の仕事はたくさんあります。
なお、参考までによかったら以下の記事もどうぞ。